ミーティングをしていて思ったのは、チームでのものづくりのやり方だ。今日はβ版へのリリースに向けた話し合いだった。要点をつかみつつ、どのような機能を優先して作っていくか。新しい機能はいくつも浮かぶのだが、話し合っていく中で絞り込みをかけていかなければならない。
新しいバージョンに進めるにあたり、機能の選定には以下のことに気をつけている。
- ユーザにとって快適か
- このサービスで実現したいことにどの程度結びつくか
- ユーザにとってわかりやすいか
- インタフェースだけで解決する問題か、内部も変えなければならないか。
オーソドックスなことであるが、全員でこれらを真に共有することは難しい。各々に思い入れのある機能もあれば、客観的に見ても評価し難い機能もある。その中で実現可能性を勘案し、いずれかの機能を実際に作ることを決めなければならない。広報的な視点も絡めば、ユーザビリティの視点も絡む。そして絡まってしまう。議論が入り組んでくればくるほど、論点を把握できなくなっていく。結局、本質的な部分から話題が逸れていってしまうと、サービスの質にも影響してくる。
エンジニアの立場として、あまり技術的な難しさを考慮しないようにしている。なぜなら、ストレートにメンバーが良いと思うサービスの形を実現することこそ、ユーザへの価値につながるからだ。逆に、技術的に難しいことであればあるほど、ユーザにとって新しい体験を生み出せる可能性が高いのだ。そして、技術的に難しいことを、ユーザフレンドリーに見せるということも忘れてはならない。技術的に難しいからユーザも理解し難いというのでは、サービスは前に進まないものだと思うのだ。
サービスを提供する僕らには、ユーザの体験こそ全てだ。それを実現できるチームを作りたいし、そういうチームで働いていたいものだと改めて実感した一日だった。