2019/12/31

2019年を振り返って

2019年も大晦日となりました。今年も多くの皆様にお世話になりました。

仕事について。今年もインターネット広告領域のエンジニアリングを中心に携わりました。幾分変化の多い年であり、経営統合もさることながらプロダクトとしても多数のアップデートを行いました。マルチフォーマット、OpenRTB部分の強化と拡充、ロギング基盤の強化を始め、チームとして多くの課題に向き合いました。またGDPR / CCPAはもとより、ITP / SameSite Cookie、SupplyChain Object / Seller.jsonなどの取り組みを受けて、プライバシー・透明性・データについてより一層向き合う時間の増えた年でありました。2020年代の世界に向けて、どのようにプロダクトを変えていくか。2010年代序盤のHypeを超えて、RTBが世界に溶け込み、何を作っていくか。オペレーションする世界がどのようになめらかで、効果的で、健全でありうるか。そういった課題を日本の片隅で考える、そんな一年でした。

去年よりもプログラマティック広告領域における次をつくる動きが増え、自らのプロダクト内部を変化し、未来に向けてのエンジニアリングがチームでできたことは嬉しい進歩でした。質とスピード内に端を発します。Observabilityの向上、密度の濃い構造へと変えていくリアーキテクチャをしつつ、新規の機能追加や取り組みの加速をできたことはよい経験でした。ソフトウェアのスピードで事業を進めるのが時代の当たり前になり、期待値が高まる中で如何にスループットを保ちつつ質と向き合うか。これは現代のソフトウェアにおける市場からの要求との向き合いであり、内的なソフトウェアの複雑性と向き合う根拠であり、事業を期待通りのスピードと大きさで進めるために必要不可欠な行いであり続けます。年々成果を出すことの難しさを受け入れ、それでもなお何かを作らねばなりません。

今年も幾許かの読書をしました。振り返ってみると、腰を据えてじっと考える時間の多い一年でした。

良いお年をお迎えください。