Tokyo to New York 2016、終演しました。ご来場いただいた皆様、どうもありがとうございました。
トムとは去年に引き続き2回目の本番となりました。まだまだ私は舞台にいると客観的に演奏を聴けてないのですが、少なくとも舞台上では演奏していることを楽しみました。合屋さんのA Summer Long Goneではすごくゆっくりなテンポになりましたが、リラックスして本番に入れたことが良かったように思います。リベルテもアンサンブルとして、本番でより深く落ち着くということができるようになってきたのかもしれません。そう思えば田口さんのAzure Childでは途中からだいぶ加速していきました・・がカオスな感じがうまく出ていれば、と思っています。Mooseの初演ではクラリネット+ピアノ+マンドリンアンサンブルという今まで私たちもやったことのない組み合わせとなりました。初めてやることはいつも面白いもので、こういう機会をいただけて嬉しかったです。打ち上げでも聞いてくださった皆さんといろいろお話を伺ったのですが、やはりもっとマンドリンアンサンブルの響きを出していかないと特にピアノとのバランスが取れないという話がありつつも、こう言った試みの面白さや可能性を楽しんでいただけたようでした。作曲してくださった川上さんに感謝です。
当日白寿ホールに着いたらゲネプロがもう始まっていて、高橋アキさんが西村さんの静寂と光を演奏されていました。舞台裏で聴いただけで、ああこれはアキさんが弾かれているのだろうなとなぜか分かってしまう不思議さがありました。どうやったらあのように和音が聴こえてくるのかわからないのですが、複雑そうな和音がとても自然に降ってくるのです。ああ素晴らしいなぁと思いながら聴いていました。私がクラシックを聴き始めた19歳くらいの頃からAki TAKAHASHI plays TAKEMITSUを聴いていて、そのCDの中の曲想や雰囲気が好きだったのでした。そんなこともあって、今回一緒に演奏させていただく機会をいただけたのはとても嬉しく、私にとっては素晴らしい1日となりました。
http://blog.kentasuzuki.net/2016/02/tokyo-to-newyork-2016.html