2011/07/04

Passpotリリース、又は、エンジニアリングについて

7月1日、株式会社TQ様とTrippieceの共同企画でPasspotというサービスをリリースしました。

passpot
http://htn.to/xGrkfD

Passpotは旅人の記憶を記録するFacebookアプリケーションです。今までに行った国の情報を手軽に記録することができます。自分の渡航歴を友達にシェアすることで、自分の体験をより鮮明なかたちで伝えることができます。

今回は僕たちTrippieceとして初めての受注案件という形での仕事になりました。自分たちのサービスがありながら、他のサービスを作っていくというのは大変なことだということを感じるとともに、プロダクトに関する愛着はどんな形態であっても変わらないということも感じました。正直、たくさんの細かい修正点があがってくると、プロダクト自体は洗練されていくものの、エンジニアとしての手間は無限に増え続けるような気がしてしまい、初期から一貫してモチベーションを保って開発することができませんでした。これは僕自身のエンジニアリングに対する未熟さを知るとともに、仕事をすることの難しさを知るよいきっかけになりました。

僕はエンジニアとして良いものをつくりたいといつも考えています。誰かのためにどんなものが嬉しいだろう、どんなものが役に立つだろうということをいつも頭の中のどこかで巡らせています。主体的に考えているのです。そして本当に自分が作りたくて仕方がなくなったときに作り始めます。そうして自分の中のテンポをつくっている部分がありました。

今後エンジニアとして働いていくにあたり、こうした立場でものをつくっていく機会も多いと思うのです。そして、ものを作りながらお金をもらうということの意味を身近に考えられるようになりました。

今回のアプリケーションは機能をとにかく絞り、何をするアプリケーションなのかをユーザがすぐにわかるように意識してつくりました。無駄な操作はせず、手軽に国を入力し、友達に見せられる。そこだけでした。結果的にそれはプラスに働いたように思います。facebookアプリケーションだからこそ、手軽に共有できる何かを作成できることが大事なのかもしれません。