2015年7月16日木曜日

トレヴェニアンのシブミを読みました

「パールストリートのクレイジー女たち」はトレヴェニアンの最後の小説でした。家の近くのバーで薦められて、一息に読んでしまいました。

このトレヴェニアンという作家を知ったのはこのときでした。何か不思議と、徒然とした文体から興味をもったので、他の作品も読んでみようと思い、手にとったのが「シブミ」です。

「シブミ」は暗殺者の物語です。わたしはあまりスパイものなどの作品は馴染みがなかったので最初読むかどうかを悩みました。今は楽しめて読めたので、そんな最初の戸惑いもどこかにいってしまいました。

Amazon.co.jpの作品紹介文は以下のものです。

ミュンヘン・オリンピックのテロ事件の犯人に報復するべく、ユダヤ人グループは立ち上がった。だが、その計画は事前に察知され、グループのメンバー二人が虐殺されてしまう。虐殺の首謀者は巨大組織“マザー・カンパニイ”。一人生き残ったハンナは、からくもその惨劇の場から脱出し、バスク地方に隠遁する孤高の男に助けを求めた―“シブミ”を会得した暗殺者ニコライ・ヘルに。世界中を熱狂させた冒険小説の金字塔。
「シブミ」とは渋みのことです。その日本的の情緒の描写と、碁と精神世界との関連を書きつつ、青年期を経たヘルのその後。この時間の流れを楽しむことができました。日本を離れても、自宅に日本庭園を作る様子。わたしたちが普通に生活していると徐々に離れているものでもあります。そうした日本的なものにこの作品で触れると予想していなかったので、逆にはっとさせられたのでした。

Amazon.co.jpのシブミのページ

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