今日は代休だったので、のんびりと過ごしていた。朝は銀行関連の手続きをして、昼は概ね勉強していた。数学ガールのガロア群論を半分ほど読んだ。また、アルケミストを読み始めた。
最近データに触れてばかりいる。モデルを考えるときは数学的な世界に一回潜り込まなければならないが、やはり事業目線で何が本質的に必要なのかを洞察する力というのは大事だということも改めて感じている。頭のトレーニングとして、もし自分が今もサービスを運営していたら何を分析し、何をしていただろうということを風呂に入りながら考えていたので、メモしておく。前提として、
- 自分たちのサービスのゴールがわかっている
ものとする。
ユーザ行動の分析に関する再考
まずは、ユーザを追いかけよう。自分のページでユーザが何をやっているのかを確かめよう。当時はmixpanelやGoogle Analyticsを使って解析していたが、自分たちだからこその追いかけ方がある。それをアプリケーションの設計段階からできれば組み込んでおくこと。(脊髄反射で組み込んでしまうくらいがちょうどいいと最近は思っている。)
具体的にはアプリケーションログを出力して、その解析を適当な周期で行うことになる。自分たちで解析しよう。ユーザの行動はログでしか追えないと思うくらい、ログを追おう。実際のところ自分たちのDBに入っているユーザのデータとログを組み合わせれば、全てのユーザ行動はつかめる。
チームメンバーに共有する。そしてまた仮説を立てる。
問題はどこを問題とし、課題とし、紐解いていくかだ。まずは鳥瞰して、次に虫の眼で見よう。全体の傾向を掴んで、それをまずはチームに共有しよう。チームに共有したら、気づきが絶対にあるはずだ。それを元に詳細な分析をしていこう。ユーザがどの程度アクティブであるかを知ろう。どの程度というのは時間軸で見れば良い。時間軸で見て、ある傾向があれば次はユーザ属性ごとに見よう。そして、サイトに特化したユーザ属性について、さらに切り分けよう。どういうカテゴリにコンテンツに惹きつけられているユーザが、どういう行動をしているだろうか。何か特徴は無いだろうか。
ユーザ目線からコンテンツを分析することに関する再考
ユーザ行動を追えたら、コンテンツを分析していく。
コンテンツのカテゴリ分けは必要か?
コンテンツの分析は明示的なカテゴリに左右されがちだが、運営側の都合で設けたカテゴリは本質的ではない場合もある。明示的なカテゴリを一旦忘れて分析することも必要になってくるだろう。
カテゴライズされているものについては、まず自分たちで作ったカテゴリが必要であるかどうかを検証しよう。カテゴリというのはユーザに運営側から伝えるメッセージだ。ユーザは勝手にカテゴリ分けされているものをカテゴリとして判断してしまう。でもそれは理にかなった振る舞いになっているだろうか。大いに検証する必要がある。大抵の場合、サービスにはコンテンツが少ないのだ。ただただ、デザイン上の理由で、運営上の理由で、綺麗に見せたいがためにカテゴリ分けするほうがよっぽど損をするときだってあるのだ。
ユーザに基づいたコンテンツのあり方を検討するために
どのユーザが何を見て、どのようなコンテンツについてよく見ているだろう。
ユーザの趣向性が分かったと仮定して、ユーザ行動からコンテンツに加算していく。そのコンテンツは、なぜそのユーザに好かれたのか、反応を示しているのかということについて、仮説を立てよう。それはコンテンツを分析するためのヒントになる。
また、ユーザ自身から発せられたメッセージからヒントを得るのも良い。たとえば、検索。たとえば、コメント。ユーザが自由に行動する場所があって、考えていること、もしくは望んでいることを書いてくれているなら、それを活かさない手は無い。
分析はユーザに見えなくてよい。シンプルに快適に。
ユーザが欲しい物を、とにかく一番に出そう。クールさとパーソナライズの両立は大変だが、ユーザがそのページに来た瞬間にユーザのほしいものを届ければ、ユーザをファンに出来る。「そこにいけば面白いものが待っている」のか、「すぐに便利なものを見つけられる」のか、「安くて良い物が見つかる」のかどれでも良いのだが、ユーザのほしいものをそのサービスでだけ届けてあげる。できれば簡潔に。そうすれば、また来てくれる。
分析した結果は、チームにとっても自分にとっても、さらに有益なものとして返ってくるだろう。
書いてはみたが、一般に定義されている言葉を使わないで平易に説明するのはやはり難しい。こういう考察は良くない。