2011/06/13

演奏≒プログラミング

最近色々な人と会うことが増えた。特にこの3ヶ月はすごい勢いで色んな人に会っている。なぜこうして人と会うことが増えたのだろうかと、ふと考えた。

僕がものを作ることが増えてから、機会が増えた。今までは閉じたところでものをつくってきた。自分の技術が本当に通じるかわからなかったからだ。でも、必要に迫られて表に出すようになった。不足はまだまだある。けれど、今までより確実に面白くなった。人との出会いが増えたからだ。人と会うのは無条件に嬉しいことだ。

とはいえ、作ることのモチベーションを保ち続けるのは、大変なことだ。作るものには、

  • 自由に作ってよいもの。いくらでも好き勝手に遊んでいいもの。

  • 依頼されるもの。創意工夫の幅が狭いもの。


がある。前者は無条件に楽しい。砂場で遊ぶのと一緒だ。無邪気に色々なことを試す。これは新しい技術を試すときに多い。作ることは楽しい。小学校の図工の授業何かで、どういう仕組みなのかよくわからないもので戯れる、そのときの感覚に近い。わからないなりに試して、友達とあれこれ話しながら何かを作ってみる。いつになろうとそういう感覚というのは楽しいものだ。

しかし、気乗りがしないこともある。後者の場合だ。作っているものは時として一緒なのに、なぜか前者のような無邪気な楽しさはそのうちどこかへ消えて行ってしまって、気がついたら締切りに追われている。人から依頼されて作るのが100%ダメかというと、そういうことでは全くない。一緒に相談していていろいろな気づきがあることの方が多い。自分一人では考えてなかったであろう領域で物作りをすることができるのは、エンジニア冥利につきる。特にWebのエンジニアリングやスマートフォン周りなんかは身近な人にアプローチしやすいため、人の数だけアイデアがある。それを形にする時はやはり面白いものだ。それでも中には気が乗らないものもある。プロではないからなのだろうか。

今ギターを弾いていて、プロの音楽家の方々と話す機会もここ2、3年で増えて、改めて仕事に対する考え方が変わってきた。音楽家(特に演奏家)の方々も、仕事で弾いているのだ。プロのオケも、ソロ奏者も生活のために弾かなければならない。でもその演奏を聴いて僕達は感動したり、新しい発見をしたりする。

良い演奏をすることと良いプログラムを書くことは、似ている。でも、良い音楽をすることと良いプログラムを書くことは似ていない。良い音楽をすることと、良いプロダクトを出すことは似ている。たどり着くのは、「経験」だ。

とにかく今も先も、何か経験をつくれるところに身を置きたい。