2011/12/14

頭の中の目次



目の前から消えてしまえば、頭からも消え去る
(去る者は日々にうとし)
誰のためのデザイン p.118より


秋も深まって冬になりつつあり、最近様々なことを考えます。考え事を始めるきっかけは人によって様々です。僕の場合、年の瀬が近づき始めると考え事が増えます。今日は最近感じた幾つかのことを振り返っておきたいと思います。

自分の志向性について考える時間をかけました。先週の金土日と合宿があり、よく物事を考えていました。自他の考えをフラットに考えられる場所と時間はとても貴重です。


今もしあなたがある夢を抱いていたとして、それを実現するために今から何をしたらいいか。
もしあなたが学生で、来年から働き始めるとして、これから仕事のために何をやるか。
今一番感謝しているひとは誰で、そしてそれを行動に示せているだろうか。
いつ家族を作るのだろうか。
仕事・家族・友人、そして趣味があって、いったいどれが大事なのだろうか。そしてどれにどのくらい時間を使えるのだろうか。


自分が「そうしたい」と思うことがあるなら、それに対して時間を費やして行かないと何も進まないものです。それは研究でも事業でも友人関係でも恋愛でも一緒だと思います。自分のやりたいことを常に見据えながら毎日を過ごすことの大切さを、改めて感じました。

僕は周りに流されやすい人間です。人の話を聴きすぎてしまいます。人の話を聴きながら広げるのは楽しいことです。しかしその反面、あまりに相手の感情や立場に取り入りすぎてしまって、自分の考えの軸がぶれてしまうことがあります。その対策として、個人的にいつも習慣としていることがあります。それは、とにかく形に残すことです。どこかにとにかく書きます。ツールは特に決まっておらず、そのとき一番速く書けるものに書きます。ある考えに至ったときや、感情になったときに、一単語だけでも書いておきます。

考えや想いというものは不思議なもので、一回頭の中に現れた後にはあっという間に消えてしまいます。次にもう一度現れてくれると、比較的残りますが、また消えます。3回目になれば1ヶ月程度は残ります。暗記科目やテストのためにこれを意識する人は多くても、一番大事にするべきはずの自分のアイデアや考えを意外と蔑ろにしている人は多いように思います。僕の感覚ですが、一単語だけ残っているだけでも、随分思い出しやすくなるものです。コンピュータ的に言うと、まるでindexが貼られているかのようです。indexを知っているだけで、全く検索の速さが異なるのです。案外自分たちが意識していないところで、頭の中では無数のindexが貼られているのかもしれません。

有意義な週末でした。どうもありがとうございました。