メディア芸術祭に行くのは初めてでしたが、楽しく観覧してきました。一番驚いたのはジャンルの広さです。漫画から映像作品からWebサイトからシャボン玉まで、色々混ざって展示されていました。
中でもおお、これは…と感じたものを2つ紹介します。1つ目はHondaの「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」です。これはF1ドライバーセナさんが1989年に当時世界最速ラップを出した時の運転を音から再現しようという試みです。走行音にはアクセルを踏み込んだ音、カーブの音、エンジンの回転音などが混ざっていて、それを波ごとに分解し、どのように走っていたかをシミュレートしていまいた。そしてそのシミュレートしたものを元に、鈴鹿サーキットに設置したスピーカーとLEDを使って走行を再現しています。F1では音を元にマシンをチューニングするチームがあるようなのですが、それを利用して実際のコース上でその走りを再現するとか…。もう試みが壮大過ぎてすごいですね。鳥肌モノでした。よくやろうと思ったなと…。エンジニアリングと分析と思いやりと思い切り、色々なものがないと作り上げられないなこれはと感じたのでした。
Ayrton Senna 1989
http://www.honda.co.jp/internavi-dots/dots-lab/senna1989/
http://j-mediaarts.jp/awards/gland_prize?locale=ja§ion_id=2
もう1つは「Dronestagram」です。これは無人航空機であるDroneがどこを攻撃したかを、Instagram上に衛星写真をまとめています。この無人航空機が何をしているか、そして実際に使われているということをまざまざと感じさせる、無言の事実が作る重みがありました。表現手段としてはシンプルですが、こんなに考えさせられるものがあるのかと、感じるのでした。
dronestagram on Instagram
http://instagram.com/dronestagram
メディア芸術祭、予想以上に興味深く拝見しました。見に行って良かったです。開催は2014年2月16日まで。入場無料なので、お近くの方は是非見に行ってみてください。
第17回文化庁メディア芸術祭
http://j-mediaarts.jp/