2016/01/17

新日本フィル「戦争レクイエム」を聴いてきた

今日は新日本フィルの戦争レクイエムを聴きにすみだトリフォニーへ。生で聴けてよかったの一言。こんなにも演出のある曲だったのかと驚く。ソリストもさることながら合唱のppがじっくりホールを浸していって、ホールでしか聴けない響きに。

テノールのボストリッジさんの演奏は初めて聴いた。2. DIES IRAEのソロ。6. LIBERA MEのソロ。ものすごい説得力だった。言葉と表現が結びついていて、なんとも言い難い。歌い回しのテクニカルな部分はよく知らないけど、浸るように聴いていた。

3Fで聞いていたので児童合唱は横から聞こえてくる形に。1Fで聴いたら上から降ってくるように聞こえたのだろうと思うと、その体験もしてみたかった。ラテン語は子音の発音が聞き取りづらいのかわからないが、興味深く聞いていた。英語やドイツ語とは発声が異なっていて、歌うのが難しいのかも。

LIBERA MEの冒頭(だったかな?)のバスドラのトレモロがすごく効果的だった。これは録音だとよくわからないところ。ダブルベースより低く、地鳴りが鳴る中で天から降りてくるようにソプラノと合唱が降ってくる。すごい曲である。

合唱のppでのアーメンのところが顕著だったが、高音の解像度と低音の抱擁する伸ばし方のバランスが絶妙だった。本当に薄く透き通っているのだけど、息づいていてぐーっと響き渡ってくる。お互いにモニタリングしあって響きを想像できないとああいう音にはならない。どういう指示だったのだろう。


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#551 定期演奏会 : 新日本フィルハーモニー交響楽団 New Japan Philharmonic
http://www.njp.or.jp/archives/17556 


2016年

1月15日(金)19:15開演 会場:すみだトリフォニーホール
1月16日(土)14:00開演 会場:すみだトリフォニーホール

#551 定期演奏会
<当日券・学生券あり>

■プログラム
ブリテン作曲 戦争レクイエム op.66

■出演者
指揮:ダニエル・ハーディング
ソプラノ:アルビナ・シャギムラトヴァ
テノール:イアン・ボストリッジ
バリトン:アウドゥン・イヴェルセン
合唱:栗友会合唱団
合唱指揮:栗山文昭
児童合唱:東京少年少女合唱隊
児童合唱指揮:長谷川久恵