2016/04/01

お世話になった先輩の退職について徒然と書いてみる

お世話になった先輩が退職される ということでちょっと何か書いてみようかと思いPCに向かってみている。

私が今のVOYAGE GROUPに入社したのはもう4年前になる。4月から5年目となる。その時のOJTが小澤さんだった。私が入社した時にはそれなりに組織も大きくなっていて、私は新規プロジェクトの方を色々担当していた。SVNからgitに移行したりとかCI改善やったりしつつHadoopでの分析基盤作ったり・・色々やらせてもらったのが初年度だった。色々やりつつも事業との方向性を合わせながら試行錯誤していた。そんな中相談すると「まあやってみればいいんじゃん、やってみなよ」というのが常であった。

VOYAGE GROUPというのはいい意味で風通しの良い組織である。例えば仕事が終わったらすぐ帰ればいいとか、仕事は楽しいほうがいいとか、情報はなるべく共有できるものはしたほうがいいとか、そういう基本姿勢がある。私は最初のマネージャーである小澤さんからそういうスタンスを真似して、今こういうスタンスで働いているというところが多分にある。これは最初の上司(というと形式だってあれだなーとか言われそうなものだけれども)の影響をすごく受けているのかなとも思う。組織や文化というのはそうして伝えられて、そしてより強くなっていくものなのだろう。

4年間くらい事業に携わっているとそれなりに変化がある。例えば1インターネットユーザとしてもデバイスが変わり、ゲームが盛り上がり、音楽のストリーミングサービスが普通になって、チャットが当たり前になり、 当たり前のように動画を共有する。そうした変化を真に受けながらじゃあ自らの事業体を変えていく、新しいアプローチをしていくということをし続けていた。私はデータよりだったので、じゃあプラットフォームが変わっても同様に必要なアプローチはなんだったのか、取る必要のあるデータ、取らざるデータ、利用すべきデータ、発展するであろう領域とはなんだったのかというのを常に考えていたように思う。限られたコスト感の中で最大限効きそうなものは何かというのを作りながら考え続ける。そういう4年間だった。

今思うのは、考える力というのは、関わり続ければ続くほど増分が増していく、ということだ。増分が増すのだ。それは当たり前のことで、じゃあ組織としてはそれを考えられる人が増えることが最大の問題になってくる。組織として強くなるというのは倍々に影響を与えることなのである。私一人が1.5倍になるも難しいことかもしれないが、3人素晴らしいメンバーを採用して素晴らしい仕事をしてもらう方がはるかに尊く、遥かに難しく、遥かにインパクトのあることなのだというのをいつからか感じるようになった。とはいえエンジニアリングもその人一人のレバレッジというのはとてもあるもので、一概に言えるものではない。とはいえ組織としての強さというのを否応なく意識させられたというのもまた事実である。

私が大学生から社会人になるときに思っていたこととは色々変わったなあと思う。 だからこそ今一度、明日からの5年目に向けて、小澤さんが新卒の私を受け入れてくれた時のように、私もまた将来の可能性を持った子と対峙して、彼ら彼女らの何らかの一助となれればいいなと思うのである。

小澤さんお疲れ様でした。どうもありがとうございました。