服が濡れたり、暑かったり、体に触れるものは心地よさがすぐにわかる。次第に周りに誰もいないとわーっと呼んでみたりする。親が近くにいると安心し、ほっとしたような表情をしているようにみえる。いまのうちにとちょっとPCのほうに向かったりするとまたわーとかきゅうとかいったように声をあげたりする。
ものを触るのも楽しくなったようで、いろんなものを触っては口にいれている。指を口にいれるのが流行っているようで、手の全部の指をいれるのに挑戦しているようだ。あきらかにいれすぎである。
音がなるものはたのしく、色がついているものが好みだ。寝返りするようになり、自分の行きたい方にころんと近づくようになった。最初はあおむけからうつぶせになると戻れない亀のようだったのが、気づけばうつぶせからも自分で戻れるようになった。ころんころんと回っていつのまにかマットからはみ出ている。それが楽しいようだ。
ただまだなにがいいとか、悪いとかといったことはとても曖昧で、そういう概念がないようだ。足をばたばたして、にこっと笑いながらかまってほしそうなときもあれば、なんなのかわからないがひたすらふぇーっと泣いているときもある。だが何がよくて、何が悪いのか、こちらも、そして当の本人もわかっていない。でも煩わしいとか不快だというわけでもない、というときがある。じゃあともすればこの眼の前でふぇーっといっているのは一体どういう理由なんだというと大人の理由ではなかなか説明がつかない。
こっちがごはんを食べていると、よだれを垂らしながら指をくわえてじーっとみていたりする。それもまた本人は理由はわかっていない。食べるということは教えられなくてもそうするように、どこから教えられたのでもなく知っている、あるいはそうであるというのがわかっていることが人にはあるのだなあと思う。