2014/01/11

Day4: フェルナンド・ソル 練習曲集よりOp. 29-17



ソルの練習曲はひと通りレッスンで終えたものの、まったりと2年ほどかけて通していたので最初の頃に弾いたものは忘れつつあります。せっかくなのでソルの練習曲について、自分が気に入っていたり、良い練習になっていたものも機会をみて取り上げます。

このOp. 29はソルの練習曲の中でもいわゆる通常の曲に近いような構成を取られているものが多いです。普通の曲っぽいとも言えるかもしれません。今回弾いたOp. 29-17は2つの声部が自然に戯れるかのような曲です。最初弾いた時も、そして今弾いても、声部の弾き分けにとても苦労します。上の声部を伸ばし続けながら、下の声部を動かす、というような場面が多いです。ソルの練習曲を聴いたことも弾いたこともないときには、「練習曲というくらいだからものすごくオーソドックスにさらっと弾けるんだろう」などと思っていたりもしましたが、今では全くそんなこと思えません…。むしろミスするとあからさまに間違えて聴こえるので(というのは動画を聴いていると顕著にわかりますね…)、逆にというか、とても難しいです。演奏会で取り上げようものなら、もっと正確に弾けるようにならないといけません。