2011年5月6日金曜日

仕事と職業

就職にあたって、多くの人が迷うことになる。様々な業界があるので、外部環境や内部環境を考慮しつつ、志望業界を絞っていく。その選択肢は多岐にわたる。

僕が就職するときに結論を導いたのは、自分がやりたいことを明確に文章化できたときだった。自分の仕事に対するスタンスとやりたいことを明確にして、後はそれを実現できる環境を選んだ。周りの友達からは「なぜ大企業に就職しないのか」ということも言われるのだけれど、その点については全くこだわりはない。そしてその観点から企業を選んではいない。やりたいことがあって、その環境が在ったのが、Web業界であり、ベンチャー企業だった。

多くの業界の知人がいるし、様々な分野で勉強に励んでいる友達もいた。学業が純粋に好きで、経済の正す立場に我が身を置くと決断する友達も入れば、マイペースに生活を維持して給料をもらいたいという観点から就職先を選んだ友達もいた。自分の友達という世界の中でも、小さな経済圏ができているようなものだ。だから周りの人がどこにいこうと、僕の決断にはあまり関係がなかった。そして、誰がどこに就職するかということに対して、あまり関心がなかった。僕が見ていたのは、その人が何をしたくて、仕事を選んだのかという点だけだ。

僕も最初は悩んだ。コンサル業界やSIer業界も見た。しかし、途中で足が止まってしまった。魅力を感じなかったからだ。その中で働いている人で、僕の目から見ても魅力的な人は少なからずいた。僕自身が働いているというイメージがあまり湧かなかった。自分のやりたいことを素直に感じるというのは、そう簡単にはできないことだ。どこか違和感を感じたとき、そこで立ち止まる人と立ち止まらない人がいる。直感的なものを大切にするには、自分の感情に素直に反応しなければならない。そこには、打算的な考えはない。今までの経験と、知識だけが影響するものなのだと思う。

良いと思うことを良いと素直に言えるだろうか。これは僕にとって難しいことだった。音楽でもそう、技術でもそう。答えのないことに自分なりの答えを出すことの難しさやもどかしさは、どんな尺度に置き換えようとしても表現し難い。僕の中で素直に良いと思うことは、「創り手としての創造力に従い、利用者にストレートに届くいいものを創ること。」だった。この感情が一番大切なものだった。

どうしても、些細なことや環境的なことを何度も計算してしまうことがある。けれど、一番大切なのは自分の考えに率直に身を委ねて、100%打ち込むことだと感じている。そのとき初めて覚悟ができる。これは音楽活動や起業の体験を通して得た、教訓の一つだ。

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