2011/05/07

実践と学業の中で

今日は大学院の授業に3つ出席した。DB特論、OS特論、スマートメディアコミュニケーション論。今年はCS系の科目を多めに申請している。専門外の科目を、専門分野の先生に教えてもらえるのは純粋に面白い。

OS特論は仮想化技術についての講義だ。仮想化の発祥から、いくつかの方法論の比較を行う形で授業が進んでいく。仮想化のアーキテクチャについてはVMwareの利用経験があったのである程度は創造できていたものの、順序だてて説明されてると新たな発見がある。XenとVMwareのスタンスの違いや、Intel特有の構成などについても参考になる。VM上のメモリアドレッシングについては予想通りだった。物理メモリへのアドレッシングには一度VM上の仮想的なメモリのアドレスを把握してから、VMM側で物理メモリにマッピングするというのは想像していた。最近その辺りを直接物理メモリへのアドレッシングをしてしまう機能もあるとのこと。これも正常な進展だと感じた。

DB特論はRDBにおける非確定情報の理論的取り扱いに関しての議論だった。あるタプルの一項目が変数の場合、インスタンスはある制約のもとに予想される。その予想されるインスタンスの集合をrep(T)で仮定していた。また、L透過性の議論においては、インスタンス集合とテーブル全体の示す集合が等しいという命題に関して検討した。結論から言うと、タプル内変数があるとL透過性は導くことができないため、あまり有用な議論にはならなかった。

また授業内で、Coddの12の規則(http://ja.wikipedia.org/wiki/コッドの12の規則)が簡単に紹介されていた。この定義はもう一度見直しておこうと思う。

久々に授業を受けて思うのは、受け身の姿勢をとっている時間が長ければ長いほど、時間を無駄にしているということだ。これは事業を意識したり、仕事でアプリケーションを作り始めてから感じたことでもある。今目の前で展開されている論理が、実際にどのような場所で役に立つかが自分の中で明確になればなるほど、知識として定着しやすくなるものだ。実践しつつ、学ぶ。これが最も効率的な学習をするために必要な条件だと思う。だから今、学ぶ時間が貴重なものになっているし、事業を作ることとの相乗効果があがっていることを感じている。